予防接種

予防接種のイメージ写真

当院では予防接種として、新型コロナワクチンとインフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種を行っています。ワクチンとは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりしてつくられるものです。これを接種(体内に注入)することで特定の病気に対して免疫力が付くようになり、その病気に対して感染しづらい状態とするほか、もしかかってしまっても重症化するのを防ぐようになります。また、これらの予防接種は単に自身を守るために行うだけでなく、予防接種を受けることのできない方へ感染させないようにする(感染症の流行の阻止、集団免疫)などの目的もあります。

新型コロナワクチン

新型コロナワクチン接種により、発熱や咳などの症状の発症を抑えたり、重症化を防ぐ効果があると報告されています。重症者や死亡者が減ることが期待されています。
接種後の副反応として、接種部位の疼痛、頭痛や倦怠感、筋肉痛などが報告されています。
ごくまれに、接種後のアナフィラキシー(急性アレルギー反応)や心筋炎・心膜炎の報告がされています。
新型コロナワクチンの薬事承認に関しては、有効性・安全性を臨床試験や科学的知見に基づいて確認されています。

現在、接種を希望される方は、R4年7月以降にお電話あるいは窓口での予約をお願いいたします。
ご不明な点は、お電話でお問合せ下さい。
なお、お電話で多数の方が同時に予約受付される状況では、お電話がつながりにくくなる可能性がありますので、あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

和歌山市の「新型コロナウィルスワクチン接種」はこちら

インフルエンザワクチン

インフルエンザを予防するには、こまめに手洗いやうがいを行うなど様々な対策がありますが、その中で最も効果が期待できるとされているのが、流行前のインフルエンザワクチンによる予防接種です。ただ、接種後も引き続きこまめな手洗いやうがいは行うようにしてください。接種の回数については13歳以上が1回で、12歳未満の小児は計2回の接種となります。

同ワクチンにつきましては、例年日本で猛威をふるうインフルエンザの時期が12月~翌3月頃であること、また1回の接種による持続期間が約5ヵ月、接種後に効果が出るまでに約2週間かかることなどから、12月中旬頃までに受けるのが望ましく、この時期であれば高い効果が期待できます。なおインフルエンザウイルスは、毎年少しずつ性質を変えてくる特徴があります。したがって、その年その年で異なるタイプが流行しますから、この予防接種は毎年受けるようにしてください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は日本人の死因第5位とされているものですが、その肺炎で亡くなる方のおよそ97%(厚生労働省. 人口動態統計(確定数)2017年)が65歳以上の高齢者と言われています。そもそも肺炎とは、肺に細菌やウイルスなどの病原微生物が感染することで炎症を起こし、発熱、激しい咳、呼吸困難などの症状が現れる病気ですが、成人で肺炎を発症した患者様の20~40%は肺炎球菌が原因菌と言われています。

そのため、高齢者の方を対象にした肺炎球菌ワクチンの接種は定期接種(費用の一部助成)となっており、和歌山市でも実施しています。なお、高齢者の方全てが対象ではありませんので、和歌山市の公式ホームページを参照し、定期接種に該当するという方は、同ワクチンの接種を行っている実施医療機関にてご受診ください。また、インフルエンザワクチンの接種を併せて行うと、肺炎予防の強化につながりますので、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの併用接種が推奨されています。

なお、定期接種に該当しなくても全額自己負担での接種も可能ですが、肺炎球菌ワクチンは接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。

和歌山県の「予防接種について」はこちら